アマゾン販売では、JANコードがあるような型番商品は基本的に既存カタログに相乗りとなります。
商品によっては、アマゾン本体・出品者出荷・FBA出品者と多数の出品者が入り乱れて、誰がどの程度カートボックスを取得しているのか判断しにくい場合があります。
- アマゾン本体が在庫切れになっている場合、これが短期的か長期になりそうか?
- 出品者出荷とFBA出品者の出品価格が近い場合、どちらが実際にカートボックスを取得しているか?
などパッと見ではなかなか分かりづらいことがあり、仕入れ判断に迷うことがよくあります。
アマゾン出品商品の詳細履歴を確認できる「keepa」の有料の機能とはなりますが、
keepaグラフに「Buy Box(カートボックス)」を表示させると、「アマゾン本体・出品者出荷・FBA出品者」のどのセラーがカートボックスを取得しているのか時系列推移を分かりやすく見れるので、仕入の判断に重宝させてもらっています。
カートボックス取得に見通しが立てば、もう少し仕入れ量を増やしたり、反対に少量仕入れて様子見するかの判断もできます。
分かっている方には、いまさらという感じかと思いますが、keepa有料版を使っていても、半年以上気が付かなかったので、似たような方の参考になればと思います。
keepaグラフの「Buy Box」を表示させる
以降はkeepaにサブスクリプション契約(※ 15ユーロ/月)し、PC版Chromeにkeepa拡張機能を入れた場合の表示で説明します。
Chrome等のブラウザで、keepaの拡張機能を入れると、下のような売上ランキング推移のグラフが見られますが、この中にある「Buy Box」の項目が、どの出品者(アマゾン本体・出品者出荷・FBA出品)がカートボックスを獲得したのか表示させるオプションです。
この「Buy Box」を表示できるのはkeepa有料版のみになります。
なお「Buy Box」の左横が「●」の状態でないと、グラフ内に表示されていません。もし「-」の状態だった場合は、マウスでクリックして「●」の状態に変更してください。
なお「Buy Box」を表示させていても、一見ではカートボックス取得者が分かりにくいので、これを強調表示させます。
カートボックス取得者の強調表示方法
「Buy Box」の文字の上にマウスカーソルを合わせると、下の画像のようにグラフ最上部にカートボックス取得セラーの情報が、カラーバーで表示されます。
どの時点で、どのセラー(Amazon本体・出品者出荷・FBA出品)がカートボックスを取得していたかが、色分けで強調表示されます。
カートボックス取得セラーの色分けは、グラフ右の凡例をみれば分かりますが以下のようになっています。
- Amzon本体(Amazon):薄いオレンジ
- 出品者出荷(New 3rd Party):ブルー
- FBA出品者(Amazonによる配達):濃いオレンジ
カートボックス取得者の強調表示から読み取れるもの
サンプルとして、この商品のkeepaグラフでカートボックス取得セラーを強調表示させてみると、下のようなことが読み取れるようになります。
- 1月中旬前後までAmazon本体が在庫を持ち、カートボックスを取得していた
- 1月中旬のAmazon本体の在庫切れ以降は「出品者出荷(New 3rd Party)」のセラーが継続してカートボックスを取得している
- 4月中旬にAmazon本体の出品は復活したが、カートボックスは取得していないので、Amazon本体の在庫切れは継続している模様
カートボックス取得セラーの強調表示をさせないと、Amazon本体が4月中旬以降も在庫切れを起こしており、販売再開出来ていないことは読み取りづらいと思います。
Amazon本体も出品している商品に相乗りする場合、このような情報を得られると出品のチャンスが広がります。
ここからは各自の判断になりますが、この商品に関して「Amazon本体は1月中旬以降在庫が復活していないので、今後も在庫復活が無い可能性が高い。まずは様子見で少量仕入してみよう」などの判断もできるかと思います。
keepaは無料でもかなり多くの情報を得られますが、仕入に活用する場合は課金をしても十分おつりがくるかと思います。
keepaは月単位で課金契約(15ユーロ/月)ができますので、一度有料版を試してみてはいかがでしょうか?
月額費用は仕入にかかる経費としても計上可能かと思います(※要税理士/税理士確認ですが)