アマゾンFBAを利用している場合、10月から12月の在庫保管手数料は、1月~9月と比べ大幅に上がります。
年末商戦を控え、早めに在庫処分を促してFBA倉庫のスペースを確保しておきたい狙いがあると思われます。
年末は様々な商戦があり、年末に向かって張り切って大量仕入れを狙っている方も多いと思いますが、在庫保管手数料に気を付けないと利益を圧迫する恐れがあります。
10月から12月のFBA在庫保管手数料は大幅に上がります
FBA在庫保管手数料の計算方法は以下に記載されています。
1立方メートル(1㎥)を1ヶ月間保管した場合で、実際10~12月にどの程度在庫保管手数料が上昇するのか確認してみました(2021年9月時点)
※ 1立方メートル(㎥) = 1,000,000立方センチメートル(㎤)
1月~9月 | 10月~12月 | 上昇率 | ||
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小型/標準サイズ | 5,160円 | → | 9,170円 | 約1.78倍 |
大型/特大サイズ | 4,370円 | → | 7,760円 | 約1.78倍 |
服/ファッション シューズ/バッグ | 3,100円 | → | 5,500円 | 約1.78倍 |
在庫保管手数料は日割りで計算されますので30または31(2月は28 or 29)で割ると1㎥の一日あたりの保管手数料になります。
商品カテゴリに関わらず、10月から12月の在庫保管手数料はザックリ約2倍になると把握しておけばいいでしょうか。
利益額の小さい商品を大量に納品している場合は利益圧迫度合が馬鹿にならないと思います。
在庫保管手数料の計算は、毎月7日~15日の間に前月分の在庫保管手数料の計算が行われて、次の決済時に出品者アカウントに請求されますので、実際の請求があるのはだいたい翌月近くになるかと思います。
何も知らないでいると、11月頃になって急に倍近い在庫保管手数料が請求され、振込額が目減りした理由がわからず「???」になることになります。
現在のFBA在庫容量の確認
現在の全FBA在庫の容量(サイズ)を把握するには「在庫保管手数料レポート(月次)」などを見るのが一番正確ですが、大体の量を把握できれば充分だと思います。
FBA納品プランの管理ページで確認するのが一番手軽でしょうか。
1.セラーセントラルのメニューから[在庫]→[FBA納品手続き]をクリック
2.最下部にある[保管容量]をクリック
3.全FBA在庫の容量が確認できます(単位は立法メートル(㎥)になります)
年末商戦を見据えて在庫の扱いを考えておく
8月~9月の在庫容量および在庫保管手数料を把握しておき、10月~12月はそれの約2倍になることを前提に在庫の扱いを考えておきましょう。
年末商戦で取り返せれば相殺できると割り切り、特に「商品サイズが大きい&利益額が小さい」に当てはまるものから早めに処分を心がけておいたほうがいいかと思います。
- 在庫処分セールに申し込む
- 価格を下げる
- スポンサープロダクト広告を使う
- 利益率・利益額の小さい商品は返送・廃棄を検討
また年末に向けての大型商品や大量仕入の際は、仕入れ・納品の時期、FBA納品のタイミングにできるだけ気を配って、不要な在庫保管手数料を抑制して利益アップを目指しましょう。