Amazon日本のポイントプログラムに変化が
先日アマゾンセラーセントラル内に「Amazonポイントセントラル」が開設されました。
これを使い2021年11月から全出品商品に一括でポイントを割り当てられるようになる模様です。
現状もAmazonポイントはあり、商品単位でつける・つけないを設定していましたが、全商品一括で1%刻みで設定出来るようです(全商品一括でポイント無しも選択可能)
Amazonのポイントプログラムは日本以外のAmazonでは存在しなかったはずで、他国には無いシステムをさらに追加拡充するあたり、力の入れようを感じます。
日本のライバルショッピングモールの楽天やYahooショッピングもポイントプログラムがありますし、日常的にポイントを利用しているポイント大好きな日本人向けに商売を継続するには避けては通れないということでしょうか。
下の記事によると楽天の年間ポイント発行額は3000億円以上のようです。すごいですね。
出典:ITmedia ビジネスonline「ポイントは“おまけ”か“資産”か? 2兆円超える市場が活性化」(2021年01月20日)
Amazonポイントセントラル初期設定の全商品一括1%が設定されたまま、全セラーが年末商戦に入った場合、アマゾンの売り上げ規模を考えるとAmazonポイントも一気に発行額が跳ね上がりそうな感じです。
Amazonポイントプログラムの特徴
日本でのライバルショッピングモールのポイントと比べると、Amazonポイントは今のところかなり閉鎖的なポイントプログラムに感じます。
Amazonポイント
AmazonポイントはAmazon.co.jpのオンライン利用に限られています。他のポイントプログラムと違い、ポイント加盟店舗での支払いに充当するなどはできません。
また、 Amazonポイントは 「ポイ探」などのポイント活用サイトで確認しても、他社ポイントとの相互交換は確認できません。
ポイント探検倶楽部 (ポイ探)あくまでも「貯まったポイントはアマゾン日本だけで使ってもらう」ことに特化したポイントプログラムというところが、他のショッピングモールのポイントプログラムとは一線を画しています。
楽天市場:楽天ポイント
「楽天ポイント」は楽天グループでの支払い以外にも、ポイント加盟店での支払い、楽天Payなどの決済、楽天証券などで投資が出来たり、利用範囲が相当に広いです。また、他社ポイントとの交換も幅広くできます。
Yahooショッピング:Tポイント・PayPayボーナス
Yahooショッピングで貯まる「Tポイント」「PayPayボーナス」も、ポイント加盟店での支払い、投資、PayPayでの決済に充当できるなど、こちらもかなりの幅広さです。
Amazonポイントの付与・利用・有効期限など
Amazonポイントの利用規約に記載されていることを、ざっとまとめてみました。
ポイント付与・獲得
- Amazon.co.jp内のポイント付与対象商品・サービス購入での付与
- Amazonポイントで支払った部分も付与ポイント計算対象
- ギフトラッピング料、配送料、代引手数料等は付与ポイントの計算対象に含まれない
- 注文が確定した時点で獲得予定ポイントが付与され、商品の発送日を目安に利用可能ポイントになる
- Amazon Mastercardでの決済特典ポイント付与
- ギフト券チャージでの付与
- Amazon.co.jpのポイント獲得キャンペーン等での付与
ポイント利用可/利用不可の商品・サービス
- 1ポイント=1円で、Amazon.co.jp内の買い物・サービスに利用可能
- 利用不可なもの
- Amazonギフト券その他の商品券等の購入
- Amazonフレッシュ商品、定期おトク便、およびデジタルコンテンツ商品(Kindle本を除く)
- Amazonプライム等の会費の支払い
- Amazon.co.jp以外のサイトでの利用
Amazonポイントの有効期限・失効
- 利用が可能ポイントになったAmazonポイントは、付与対象の取引があった日から1年間有効
- 注文を確定またはポイント獲得毎に、ポイント残高全額の有効期限が、その日から1年間延長される
- 1年間Amazon.co.jpで商品購入が無い場合やポイントの付与がなかった場合はポイント失効
1年に1回Amazon.co,jpで買い物・サービスを利用していれば、半永久にポイント全額が維持されるので、失効がしにくいポイントといえるのではないでしょうか。
またポイントの換金目的にアマゾンギフト券は利用出来ず、アマゾン日本以外では使えません。
Amazonポイントに思うこと
改めてAmazonポイントについて確認したところ、アマゾン日本だけでしか使えず、1年に1回の買い物でポイント全額の有効期限が延長されることから、失効がしにくく、最終的にはセラーにも還元されやすいポイントプログラムではないかと思いました。
ただ、アマゾンといえば品ぞろえの豊富さと配送スピードが一番の強みかと思います。正直ポイント目当ての利用者が多いとは感じられません。
他のショッピングモールと比べるとポイントの利用範囲がかなり限られるのと、アマゾン自身が出品している商品でも大半が1%程度の付与で、他のショッピングモールと比べて付与率が小さいのが現状です。
今のポイントプログラムの延長線でセラーに付与商品数を増やさせたとしても、日本人がどこまでこのポイントに魅力を感じるのかが少々疑問です。
2021年11月以降は付与率を1%から徐々に上げていき、他のショッピングモール並みするのか、はたまた実店舗でも利用できるように拡充するのか、出来ればセラーにも恩恵があるポイントプログラムになるよう期待しています。